おととし北海道の知床沖で起きた観光船沈没事故で、乗客の家族らが運航会社と社長に損害賠償を求めた裁判が、来年3月に始まることがわかりました。

この裁判は、沈没した観光船「KAZUⅠ」の乗客14人の家族ら29人が運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長61歳に対しておよそ15億円の損害賠償を求めたものです。

原告代理人の弁護士によりますと、裁判の初弁論は来年3月13日に決まり、乗客6人の家族合わせて13人が意見陳述を行う予定です。

桂田社長側は、答弁書で会社の責任は一部認めるものの、社長個人の責任と賠償額については争う姿勢を見せています。