人気格闘技イベント「ブレイキングダウン」の出場者を決めるオーディションに市議会議員が参加し、波紋が広がっている。
2023年10月、議員バッジを胸元につけ、「ブレイキングダウン」のオーディションに出演したことなどが問題となっているのは、静岡県焼津市の石原孝之市議。この石原市議の行動について、街の皆さんはどう考えているのか。
市民からは「暴力で訴えるというのは最低のことだから、市議会のバッジつけて出るのはいただけない。いいイメージは絶対ないよね。ケンカだから」「別にそんなことしなくてもいいのかなって感じですかね。ちゃんと真面目に仕事やって、若い子に頑張ってるよってところ見せればいいと思う」。こういった苦言を呈する声があがる一方で、「市議だから出ちゃいけないというのはないと思う。積極的に出たいというなら僕は賛成だね。自分を売ることは大事だろうから。そういった意味ではいいことだと思う」と応援する声も聞かれた。
しかし、焼津市の19人の市議は「議員としての品位と名誉を害した」として政治倫理審査会の審査を請求した。11月20日に市議会史上、初めてとなる政倫審が開かれた。
イット!は石原市議を直撃、問われている「議員のモラル」について、こう話した。
石原孝之市議: モラルってそれぞれの感覚によって違いがある。別にモラルに反したことをやってるとは思わない。ちゃんと仕事はやってますし、プライベートの今回ブレイキングダウンでのオーディション。大多数の方は、「おかしい」とか、「ん?」とか思うのは分かった上で…。それでも若い世代に届けたいという思いがあった。だから僕はバッジをつけて、スーツを着て出たっていう経緯になります。
オーディションに参加した意図は、自分の背景としては、政治家、地方政治をもう少し、この議会、政治の仕事を見える化したい思いがあり、若い人の投票率が下がっていたり、選挙離れが続いているというのをすごく危惧していて、少しでも若い人の目線で「あ、こんな議員がいるんだ」ということを知ってもらいたいというのが意図としてある。
モラルってそれぞれの感覚というのは、そのとおりだと思いますし私も市議だから格闘技戦に出てはいけないとは思わない。但し、わざわざ議員バッジを着けて出ることはいただけないとは思います。一格闘家として出場するには問題ないと思います。出る側も出さす側もバッジが無ければ売りがないわけで、バッジがなかったら出演出来ていないかも知れないですよね。それでは、バッジを利用したことになりますよ。
大会に出場すること自体は個人の自由なので好きにしたら良いと思う。ただ、バッジを利用してしまったらそれは公人としての行動になってしまう。ましてや全身入れ墨やら、(パフォーマンスとはいえ)記者会見で殴り合うを始めちゃうヤカラ集団の大会だから、余計に心象が悪い。
ブレイキングダウンに出場するのは全くもって忸怩たる事とは思いません。かなり影響力のあるコンテンツですからね。ただいかんせん、議員バッジを着用しての出場はどうか?とは訝しむ。議員バッジはいわば身分証であり、市民の代表であり、行政に携わる証であるはず。一個人として出場するならば問題にすらならなかったであろうが、「公人」として出場してしまえば市民、県民から叱責を受けるのは至極当然、言を俟たないのではないのだろうか。
コメ数1021、1位コメの「共感した」数は4461。「共感した」数が多い順に3つピックアップ。「【直撃取材】「モラルってそれぞれの感覚」議員バッジつけ“ブレイキングダウン”参加の石原孝之市議が初の政倫審…請求した議員「自分に利するためバッジ利用」と批判 静岡・焼津」12/13(金) 6:13配信のFNNプライムオンラインの記事。