中山美穂さん 死因は入浴中の事故 医療ジャーナリスト4つの可能性指摘(スポニチアネックス)

6日に東京都渋谷区の自宅マンションの浴室で死亡した状態で発見された女優で歌手の中山美穂さん(享年54)の死因について、所属事務所は8日、「入浴中に起きた不慮の事故によるもの」と発表した。事件性はない。解剖を終えた中山さんの遺体は、自宅に無言の帰宅。また、元夫でミュージシャン、作家の辻仁成氏(65)がブログで心境をつづった。 午後4時20分ごろ、死因・身元調査法に基づく解剖を終えた中山さんの遺体が車で自宅に戻った。車の周囲を関係者がシートで覆っており、棺などはうかがうことはできなかった。妹で女優の中山忍(51)も3日連続で美穂さんの自宅を訪れ、最愛の姉に付き添った。遺体が戻る前に美穂さんの自宅に到着し、車を降りると報道陣に深々と一礼した。 所属事務所は公式サイトで「事件性はないことが確認されました」と説明。事務所関係者は「溺死だった」と話した。 入浴中に起きた悲劇。中山さんの身に何が起きていたのか。考えられる状況について、医師で医療ジャーナリストの森田豊氏は(1)ヒートショックによる脳卒中や心筋梗塞(2)入浴中の深い睡眠(3)熱中症による意識喪失(4)持病などによる発作――の可能性を指摘した。 (1)については「急激な気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管に疾患が起きるヒートショックの可能性がある」と説明。ただ検視では通常、心筋梗塞や脳卒中の症状を確認することができるため「可能性は低いのでは」と見解を示した。 森田氏が「最も考えられる」としたのは(2)だ。「ひどい疲れの時や睡眠不足の時、激しい運動の後やアルコールを摂取していた場合は、入浴中に深い眠りに落ちて溺死してしまう場合がある」と解説。「特に湯船が広いと眠りが深くなることがある」と付け加えた。実際に中山さんは酒が好きで、自宅でよく酒を飲んでいた。 (3)は「42度以上の湯に10分以上入浴すると、体温が38度近くまで上昇し熱中症となって意識を失うこともある」。(4)については「てんかんなどの持病を抱えており、入浴中に発作が出た可能性も否定できない」とした。 日本中を悲しみに包んだ中山さんの急逝。遺体はしばらく自宅に安置される。所属事務所は葬儀の日程や場所は非公表とし、後日お別れの会を開くことを検討している。

川崎・鬼木達監督、涙の退任セレモニー「全ての人に感謝」「幸せものでした」8季で最多4度のリーグVを含む国内7冠

◆明治安田J1リーグ最終節 川崎3―1福岡(8日・U等々力)  今季限りで退任する鬼木達監督が、川崎でのラストマッチを勝利で締めくくった。  前半8分にMF家長がエリア内の右から左足で豪快なシュートをゴール右上に突き刺して先制すると、同27分には、コーチ時代を含めてルーキーイヤーから15年ともに戦ってきたFW小林が、MF山本のミドルシュートをGKがはじいたこぼれ球に反応し、右足で押し込んだ。  後半3分にはFWマルシーニョが右からのクロスを右足で合わせて3点目。福岡に1点を返されたが、3―1で試合終了。最後の試合でも、らしさ全開の攻撃サッカーを披露し、公式戦4戦連続勝利&複数得点で有終の美を飾った。  試合後にはセレモニーが行われ、獲得したタイトルのシャーレを背にマイクの前に立ち、サポーターに向けて最後のメッセージを伝えた。  「自分の中ではタイトルを取らせてくれたのは皆さんであり、自分と関わってくれた選手、コーチたち、みんなのおかげだと思います。監督、鬼木達として育ててくれたのは皆さんなんです。本当に皆さんに感謝しています。ありがとうございます」  「監督経験がない中で、自分を信じて、監督にしてくださったクラブ、そして、それを信じてここまで戦ってくれたファン・サポーターの皆さん、本当にありきたりな言葉しかないんですけど、感謝していますし、本当にありがとうございます」  「このクラブを支えているのは、監督やコーチや選手ではなく、僕たちはクラブの歴史の中の一部であって、クラブを支え続けるのは、クラブの中にいる人たちであり、外からいつも熱い声援で選手を後押ししてくれる皆さんです。だからこれから先も選手の後押しをしてほしいです。選手が大好きなサッカーをやっているので、選手たちをブーイングではなく、いつものように励ましの言葉で来年も支えてもらえればなと思います。ブーイングをせずにやってこれたのは、本当に唯一無二のこのクラブの誇りだと思っています。これからも皆さんが選手を後押ししてほしいと思います」  涙を浮かべながら、そう何度も感謝の言葉を伝え、最後は「フロンターレでの26年間、そして、監督での8年間、本当にありがとうございました。幸せものでした」と声を張り上げた。その後、選手たちの手で7度の胴上げ。黄金時代を築いた名将に、鳴りやまない拍手が注がれた。  

元夫・辻仁成氏、ブログで心境吐露「不意の悲しい知らせが…」 14年に離婚…息子中山美穂さんと会えず

6日に東京都渋谷区の自宅マンションの浴室で死亡した状態で発見された女優で歌手の中山美穂さん(享年54)の死因について、所属事務所は8日、「入浴中に起きた不慮の事故によるもの」と発表した。事件性はない。解剖を終えた中山さんの遺体は、自宅に無言の帰宅。また元夫でミュージシャン、作家の辻仁成氏(65)がブログで心境をつづった。 パリ在住の辻氏は「フランスごはん日記」と題したブログを更新。中山さんの名前こそ出さなかったが「不意の悲しい知らせがあり、昨日は日記をお休みして、一日、祈っていたのである。そして息子のことが心配なので、昨日はずっと息子君に寄り添っていたのだ」と明らかにした。 2人の出会いは2001年、雑誌の対談だった。中山さんを好きだった辻氏の第一声が「やっと会えたね」。このロマンチックな言葉から意気投合し、交際に発展した。翌02年に結婚、パリへ移住。04年に長男・十斗(じゅうと)さんが誕生した。だが、14年に離婚。中山さんは日本、辻氏はパリで十斗さんと生活を送ってきた。 離婚は中山さんが切り出し、辻氏が出した条件が「親権を渡すこと」だった。それを受け入れたため「中山さんは離婚以来、息子さんに一度も会っていないはず」と関係者。それでも、一人息子の幸せを願い続けていた。十斗さんは今年1月に20歳を迎えたが、成長した姿を見ることなく天国へ旅立った。 かつて愛した妻の突然の悲報。辻氏のブログに中山さんへの思いやメッセージは一切なかったが、その悲しみは想像に難くない。「日々を丁寧に生きる。いろいろなことがあって、それでも、人生は続きます。息子君が大好きなこのフランス風イカ飯で、元気になってほしいです。また、明日。」と結んだ。 ≪「短い間だったけど…」一時交際の渋谷慶一郎氏≫辻氏との離婚後に中山さんが一時交際していた音楽家・渋谷慶一郎氏(51)もSNSで追悼した。「いつか日本で飲んでる時にばったり会って“最近どうよ”とか話せたらと思っていた。それがかなわなくなったのは寂しいけど、死はいつも待ってくれない」と悲しみをつづった。中山さんに向けて「いろいろありがとう。勉強になったし短い間だったけど、すごく楽しかった。3人分くらい生きたと思うから向こうではゆっくり休んで」と言葉を贈った。